LPIC

LPICには有効期限がある? 有意性とは? 試験概要や再試験ポリシーも紹介

LPICには有効期限がある? 有意性とは? 試験概要や再試験ポリシーも紹介
こんにちは。TECHHUBサポート担当です。

IT系の資格はたくさんあり、LPIC(エルピック)もその1つです。

2018年3月にLinuC(リナック)と並行して試験が開始されたため、挑戦しようとお考えの方もいらっしゃるでしょう。

日本人向けのLinuCの方が人気や知名度が高かったのですが、LPICは世界基準の資格であることもあり、近年注目されるようになっています。

本記事では、LPICとはどんな資格で有効期限があるのか、LPICを取得することのメリット、さらに、LPICの試験内容・難易度や勉強方法など詳しくご紹介します。

LPICの資格取得を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

LPICとは?

はじめに、LPICとはどのような資格なのか、LinuCとはどのような点が異なるのか解説します。

 

LPICの概要

LPICの正式名称は「Linux技術者認定試験(Linux Professional Institute Certification)」で、Linux技術者としての技術力を認定するIT資格の1つです。

LPICは、世界180ヶ国、9言語で展開されている世界基準の資格で、日本の運営は、LPI日本支部が行っているので、日本人による対応もあります。

レベル1・レベル2・レベル3の3つのグレードに分かれており、数字が高くなるほど難易度も高くなります。

 

レベル1

レベル1は、基本的な操作ができること、システム管理の知識を持つエンジニアであることを証明するための試験です。

Linuxエンジニアを目指す方にとって、最低限必要な資格です。

また、レベル2を受験するためにはレベル1取得が条件となっています。

難易度は、初心者向けであるため比較的やさしいといわれています。

試験内容は、Linuxの基本的な操作やシステム管理の知識や技術力が問われます。

合格するためには、5年以内に「101」と「102」という2つの試験の両方に合格しなければなりません。

暗記系の問題が多く出題されるので、コツコツ勉強することが合格への近道といえます。

勉強時間の目安としては、1ヶ月で合格を目指すのであれば1日2時間程度は必要です。

正式に発表されていませんが、合格点は65点程度、合格率は5割程度といわれているため、確実に勉強をして試験に臨む必要があるでしょう。

LPICレベル1の概要
対象試験 101試験と102試験の2試験 ※5年以内に両方を取得
受験料 1科目16,500円(税込)※2科目で33,000円(税込)
試験時間 1科目90分
出題数 各科目60問

 

レベル2

レベル2の受験資格は、レベル1に合格していることが必須条件です。

レベル2を取得すると、Linuxに関する業務を行うことができ、ネットワークの構築、管理、修正、トラブルシューティングができると認められます。

レベル2は、レベル1と同様に5年以内に「201」と「202」呼ばれる2つの試験の両方に合格する必要があります。

難易度は、レベル1と同じく、暗記が中心です。

高度なシステムやネットワークを構築し、管理できるレベルが求められるため、レベル1よりも難易度は高くなります。

勉強時間の目安としては、3ヶ月から半年程度はかかるといわれています。

スクールや講座で勉強すれば、最短で2週間から1ヶ月程度で取得できる場合もあります。

受験者数や合格者数は公式発表されていませんが、合格率は3割程度と、レベル1より低いと想定されています。

LPICレベル2の概要
対象試験 201試験と202試験の2試験 ※5年以内に両方を取得
受験料 1科目16,500円(税込)※2科目で33,000円(税込)
試験時間 1科目90分
出題数 各科目60問

 

レベル3

レベル3試験は、Linuxを扱う最高レベルの技術力を持つ専門家であることが認定されます。

合格するためには、「混在環境」「セキュリティ」「仮想化とハイアベイラビリティ」について高度な知識が必要です。

レベル3はレベル1、2と異なり300試験、303試験、304試験のいずれか1つに合格すれば認定されます。

学習時間の目安としては、半年から1年です。難易度はレベル2の方が高いという意見もあるため、レベル2の取得後、すぐにレベル3の学習を行うとよいでしょう。

十分な学習時間とともに実務に携わり、ある程度の知識を身につける必要があります。

正式な発表はありませんが、合格するためには63%ほどの正解率が必要です。

合格率は3割程度といわれています。

LPICレベル3の概要
対象試験 300試験、303試験、304試験 ※いずれか1つ取得で認定
受験料 1科目33,000円(税込)
試験時間 1科目90分
出題数 各科目60問

 

LinuCとは?

LinuCは、日本にあるNPO団体「LPI-Japan」によって運営されている、日本人向けのLinux認定試験です。

カナダのLPI本部からライセンスを取得したLPI-Japanが、日本市場の需要に合うように独自に発展してきました。

LPICは、スコアや合否判定のみが知らされますが、LinuCは、合格基準や項目別のスコアも示されるという点でも異なります。

LPICはグローバルで、LinuCは日本でのニーズが期待できます。

LinuCもLPICと同様にレベル1~3まであり、数字が大きくなるほど難易度が高くなります。

LinuCの勉強時間の目安は、レベル1~3ヶ月、レベル2が3ヶ月~半年、レベル3が半年~1年程度とされています。

日本国内での自分の価値を高めるために適している資格といえます。

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LPICには有効期限がある?

LPICのレベル1とレベル2では、2科目に合格しなければなりません。

もう1つの条件として、1科目の試験に合格してから5年間のうちに、もう1科目も合格する必要があります。

レベル1を例に見てみましょう。

レベル1の101試験の合格日から5年以内に102試験に合格しなければ、101試験の合格が無効になります。

5年を経過してしまった場合は、再度101試験に挑戦し合格してから、あらためて5年以内に102試験に合格しなければレベル1を取得することはできないのです。

また、不合格となった試験の受験日から7日経たないと再受験はできませんのでご注意ください。

 

LPICの有効期限における有意性とは?

LPICの資格を取得して、認定資格に有効期限はないとされていますが、有意性の期限として5年間が定められています。

IT業界は日々進歩しているため、技術者は常日頃から技術や知識を磨かなければなりません。

LPICは、技術者が最新のLinux技術を持つことの証として認定されるものです。

そのため、有効期限を5年と制定しそれ以降の有意性を認めないとしています。

有意性を認めるものには「ACTIV」、認定または再認定から5年を経過している場合は「INACTIV」という認定がされます。

 

LPICは再試験ポリシーにも注意が必要

INACTIVになったものをACTIVに戻すためには、有意性を失ったすべての試験の再試験を行い、合格する必要があります。

有意性を保持したい方は、5年以内に認定を受けてください。

常にACTIVでいるためには、5年以内に同一レベルの認定試験を受け続けなければならないということです。

 

LPIC取得におすすめの勉強方法

LPIC取得のための勉強方法は、Linuxの経験値やレベル1からレベル3のどの試験を受けるのかによっても異なります。

レベル別の勉強方法をご紹介します。

 

LPICレベル1の勉強方法

レベル1は、101試験と102試験の2種類があり、どちらも合格することでレベル1を取得することができます。

 

LPICレベル1の試験内容

  • 101試験内容:Linuxの仕組みやコマンドの文法、仮想マシンやコンテナなどのインフラにかかわる問題
  • 102試験内容:シェルやシェルスクリプト、セキュリティやオープンソースにおける法律や開発方法

 

Linux初心者向け勉強方法

Linux初心者は、参考書や問題集を購入する前に、PCにLinux環境を構築してください。

実際に触れることで、理解を早めることが可能です。

CygwinやCentOSなどのソフトウェアをインストールしてみましょう。

Linuxの初心者、基本がわかっている方共通の勉強法として、参考書と問題集またはオンライン学習サイトを利用して1~2ヶ月くらいしっかりと勉強をすれば、合格は難しくありません。

毎日継続して勉強できる時間を確保して、反復することをおすすめします。

苦手分野をなくし、持っている問題集は全問正解できるまで繰り返し勉強しましょう。

 

Linux経験者向け勉強方法

Linuxの基本がわかっている場合は、はじめから問題集で勉強するとよいでしょう。

問題を理解したうえで、解答できるようになれば、合格する可能性が高いといえます。

LPICのレベル1の合格基準は65%といわれているので、反復学習で合格を目指しましょう。

仕上げに過去問に取り組むと、ある程度の自分の合格確率がわかり、安心して試験に臨むことができるでしょう。

 

おすすめの参考書・問題集

「1週間でLPICの基礎が学べる本」(インプレス)
「LPICレベル1 Version5.0対応」 (翔泳社)
「LPICレベル1 スピードマスター問題集Version5.0対応」(翔泳社)

 

LPICレベル2の勉強方法

レベル2もレベル1と同様に201試験と202試験の2つの種類があり、どちらも合格しなければ、レベル1を取得できません。

 

レベル2の試験内容

  • 201試験:キャパシティプランニング・Linuxカーネル・システムの起動・ファイルシステムとデバイス・高度なストレージデバイスの管理・ネットワーク構成・システム・メンテナンス
  • 202試験:ドメインネームサーバ・ウェブサービス・ファイル共有・ネットワーククライアントの管理・電子メールサービス・システムのセキュリティ

 

LPICレベル2の勉強方法

レベル2を受験する方は、レベル1に合格しているので、すでにLinuxを理解している方がほとんどです。

最初に201試験と202試験のどちらを先に受験するのか決めてください。

試験内容が異なるため、自分の得意分野から挑戦するのか、不得意分野から受けるのか自分に合ったやり方を選びましょう。

どちらから先に受けるのか決まったら、レベル2用の少し踏み込んだ内容の参考書を選んでください。

レベル2の問題は、選択問題が大半で入力問題は一部しかありません。

そのため、暗記力が必要です。

201試験ではコマンドとオプションの暗記、202試験ではファイル構成や仕組みについて理解をする必要があります。

スキマ時間にも勉強できるように、スマホ用のWeb教科書や問題集を活用するとよいでしょう。

201試験もしくは202試験のどちらかに合格したら、あまり時間をあけずにもう一方を受けるのが得策です。

なぜなら、記憶力やモチベーションは長続きしないからです。

勉強のコツもつかんでいるので、なるべく早く受けましょう。

 

おすすめの参考書・問題集

「Linux教科書 LPICレベル2 Version4.5対応(付録 Linux実習環境の使い方)」(翔泳社)
「LPI認定試験LPICレベル2《201/202》」(秀和システム)
「Linux教科書 LPIC レベル2 スピードマスター問題集Version4.0対応」(翔泳社)

 

LPICレベル3の勉強方法

レベル3には300試験、303試験、304試験の3つの試験があります。

どれか1つに合格することで、ITエンジニアのエキスパートとして認定されます。

 

LPICレベル3の試験内容

  • 300試験:Open LDAPの設定から、Sambaの基礎、共有設定、管理、Linux、Windowsに関する問題(Windows、UNIX、Linuxシステムが混在するネットワーク環境で必要なスキルについて出題)
  • 303試験:暗号化やホストセキュリティ、アクセル制御、ネットワークセキュリティに関する問題
  • 304試験:仮想化、高可用クラスタ管理、高可用クラスタストレージ関する問題

 

LPICレベル3の勉強方法

レベル3はもっとも難易度が高く、知識だけでなく対応力も必要となるため、丸暗記をするような学習方法では取得することは難しいといえます。

この認定資格を取得するとIT業界での評価が高くなることは間違いないのでしっかりと勉強しましょう。
レベル3の勉強にはインターネットの学習サイトの利用が有効です。

正解率から理解度を客観的に知ることができるシステムがあるため、弱点の強化が可能です。

模擬試験も実施されているため、現段階での自分の実力を図ることもできます。

スキルの定着と理解を深めることも必要なので、参考書の内容をしっかりと読みこんで理解しましょう。

 

おすすめの学習サイト・問題集

「LPICイージス」(Web教科書サイト)
「Linux教科書 LPICレベル3 300試験」(翔泳社)
「徹底攻略LPIC Level3 304教科書+問題集[Version 2.0]対応 徹底攻略シリーズ」(インプレス)

 

時間を有効活用するならeラーニングでの勉強もおすすめ

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LPIC受験は有意性に注意して

Linux技術者認定試験LPICについて紹介しました。

LPICは、世界180ヶ国、9言語で展開されている世界基準の資格です。

取得することで、エンジニアとして自分の価値を高めることができます。

初心者でもしっかりと勉強をすることで取得が可能なので、レベル1から挑戦してみてください。

LPICには有効期限があると誤解されていることがありますが、資格認定に有効期限があるわけではありません。

ただし5年を過ぎると有意性が認められなくなるため、注意が必要です。