サポート担当
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IT系の資格取得を考えた時、あまりの多さに迷ってしまいますね。そんな方におすすめしたいのが、LPICです。

 

Linux技術者としての技術力を認定する資格で、200カ国以上の技術者が受験している人気の資格です。

 

世界基準の資格、LPICのオンライン試験の受験の方法や注意点など詳しくご紹介します。

 

LPICについて

LPICとは

LPIC(エルピック)とは、正式名称を「Linux技術者認定試験(Linux Professional Institute Certification)」と言います。

 

LPICは、Linux(リナックス)の技術者であることが認定される資格です。

 

Linuxとは、現在世界中で普及しているOSのことです。

 

WindowsやMacなどと同じコンピューターのOSです。

 

家電量販店などでLinux搭載のパソコンを見ることはあまりないのでご存知ない方も多いかもしれませんが、身近なところで例をあげると、スマートフォンのAndroidはLinuxを基本にして開発されています。

 

あまり馴染みはないものの、私達の身近にあるLinux。

 

この技術者の認定試験であるLPICは、2016年12月時点で世界で約53万人以上が受験をし、18万人以上が認定されています。

 

国家資格ではありませんが、世界200カ国以上の技術者が受験しており、世界的に認められた資格と言えます。

 

LPICは世界基準の資格試験ですが、今では日本に特化した「LinuC(リナック)」という資格も新たに登場しています。

 

なお、LPICの資格の詳細については、以下記事でもご紹介しています。

LPIC(エルピック)とは?資格や試験内容を解説!

 

LPICの種類

LPICにはLPIC-1・LPIC-2・LPIC-3の3種類のグレードがあります。

 

ステップアップ型の認定構成になっているため、上位の試験を受けるためには下位の試験に合格していることが必須要件となります。

 

レベル1のLPIC-1とレベル2のLPIC-2は、それぞれ試験が2種類あります。

  1. レベル1(LPIC-1):101試験&102試験
  2. レベル2(LPIC-2):201試験&202試験

 

いずれも2種類の試験を5年以内に合格することで、資格認定及び上位の試験を受けることが可能になります。

 

レベル3のLPIC-3になると、300試験・303試験・304試験の3種類の試験があります。

 

レベル3についてはそれぞれの試験内容が独立しているため、いずれか1種類の試験に合格すればエキスパートエンジニアであることが認定されます。

 

LPIC取得のメリット

LPICはどんなメリットがあるのでしょうか?

 

まず、LPICを取得するとLinuxの技術力を持つことが証明されるというメリットがあります。

 

また、資格試験の勉強をすることで、自分の知識の浅い部分を補える点もメリットといえます。

 

やみくもに勉強しているよりも、まとまった試験の対策をすることで体系的な学習ができ、結果的に知識の強化にもつながるでしょう。

 

更に、日本企業の約7割がLinuxを導入しているため、技術・知識は有することは大きなアピールポイントとなります。転職の際に一つの武器となるでしょう。

 

LPICの受験方法

一般的な資格試験は申込をすると受験票が送付されて、試験会場と時間が指定されることが多いですが、LPICは試験日も試験会場も指定されないため、自分が好きな場所で受験することができます。

 

受験方法は2種類あります。以下にそれぞれ解説します。

 

テストセンターで受験する

LPICはピアソン社が提供しているテストセンターで受験することができます。

 

LPICのテストセンターは、全国に100カ所以上あり、例えば企業の中の会議室や職業訓練校の教室などが会場になっているケースもあります。

 

ピアソンVUEにユーザー登録をして、受験日と会場を選択した後、選択した会場で受験をするという流れです。

 

ピアソンのテストセンターは下記ページで確認できます。

ピアソンVUE:テストセンターリスト

 

オンラインで受験する

現在は、LPIC-1、LPIC-2がオンライン受験可能となっています。

 

これまでLPIC-1のみがオンライン受験可能となっていましたが、2020年5月よりLPIC-2もオンライン受験が可能となり利便性が上がっています。

 

新型コロナウイルス対策としても、感染リスクの少ない自宅やオフィスで試験を受けることができるのは安心ですが、試験中はウェブカメラを接続し、試験官が閲覧できるようにしておかなくてはなりません。

 

また、オンライン試験は、LPIC-1は日本語対応していますがLPIC-2は英語のみとなっていることは事前に把握しておいた方が良いでしょう。

 

LPICオンライン受験を受ける際の注意点

テスト前の検証

オンライン受験をする際には、まず受験の3日前に受験に関するメールが送られてくるので、指示に従ってシステムテストを行う必要があります。

 

システムテストとは、事前に受験の環境について確認を行う作業のことです。主に試験に使用するPCのスペックの確認を行います。

 

使用可能条件は下記3点です。

  1. Webカメラがあること
  2. マイクが利用できること
  3. ネットワークの環境が整っていること(Wi-Fiを利用している)

 

上記、全てをクリアする必要があるので、ご注意ください。

 

試験当日の注意点

試験開始前に個人確認を行います。

 

試験当日は、受験開始の30分前からチェックインすることが可能となっています。

 

開始時間に15分以上遅れてしまうと、受験できなくなるのでご注意ください。

 

チェックインの手順はスマートフォンに送られてくるので、手順通りに行いましょう。

  1. スマートフォンのカメラを使って、指定された範囲に収まるように顔写真を撮影します。
  2. 身分証明書として、パスポートか運転免許証のどちらかを提出します。これもスマートフォンで写真を撮って送信します。
  3. 試験会場となるスペースの写真をアップロードします。PC画面や背面、試験を行う場所の360°全てを開示しなくてはなりません。
  4. PC上の全てのアプリを閉じて、OnVUE(オンビュー)アプリのみを起動させます。

 

1~4の全ての手順を完了すると、試験を受けることができます。

 

これらの工程で1つでも欠けると試験を受けることができないので、注意しましょう。

 

ネットワーク環境が悪く作業が遅くなってしまうと、試験に遅れてしまう可能性があります。

 

指定された時間に試験を開始することができるように、30分前になったら準備を開始することをおすすめします。

 

また、PCの周りには何も物を置かないようにしましょう。

 

本やタブレットが置いてあると、カンニングとみなされてしまうことがあります。

 

また、試験中は家族などが部屋に入ってこないように、ご家族や同居の方への協力もお願いしましょう。

 

試験とは全く関係のないことでも、他人と接触したり声が聞こえたりするだけでもカンニングとみなされる可能性があるので、注意が必要です。

 

なお、試験監督官とのコミュニケーションは英語で行われます。

 

あまり難しいことは言われませんが、多少の英語力がないと戸惑ってしまう可能性があります。

 

試験中に注意をすること

試験中はカメラで監視されています。

 

カンニングを疑われるような行動はとらないように注意しましょう。

 

試験中は監督官とのチャットウインドウが常時開いているので、試験中に問題が発生した場合は質問することが可能です。

 

その他の注意点

LPICの認定者は、認定日から5年以内に同一レベルの認定の再取得または上位のレベルを取得することで、認定ステータスを維持することができます。

 

再取得またはレベルアップの取得をしなければ、認定が無効となるわけではありませんが、認定ステータスがACTIVEからINACTIVEになり、過去に認定されたもので現役ではないという解釈になってしまいます。

 

最新の技術要素を反映したLinuxの技術力が証明できるよう、可能な限り認定ステータスをACTIVEに維持できると良いでしょう。

 

LPICのための勉強方法

LPIC-1に合格するための勉強

LPIC-1を取得するためには、Linuxの基本的な内容を幅広く学習する必要があり、勉強のポイントは2つあります。

  1. 出題範囲を把握すること
  2. 苦手分野をなくすこと

 

問題集や参考書を何冊も購入して勉強するというよりも、基礎知識が学べる問題集を1冊だけ購入し、繰り返し学習することをおすすめします。

 

普段自分が使っているPCにLinux環境を整えることも重要です。

 

実際にコマンドを打ち、動かしながら覚えると早く正確に理解することができます。

 

LPIC-2に合格するための勉強

LPIC-1同様にまずは出題範囲を把握しましょう。

 

試験の詳細を公式サイトで確認し、無駄なく勉強することが大切です。

 

そして、LPIC-2の201試験で最も重要となるのが、暗記です。

 

入力問題は一部でほとんどが選択問題なので、理解した内容をとにかく暗記しましょう。

 

202試験に進むとファイル構成や仕組みについても問われるので、暗記だけでなく理解することが重要となります。

 

過去問題を解いたり、模擬試験を受けたりすることでしっかりと対策しましょう。

 

試験に合格するためには、3ヶ月から6ヶ月程度の勉強が必要です。

 

LPIC-3に合格するための勉強

LPIC-3の勉強方法としておすすめの方法は、LPIC-1同様に問題集を何度も解き苦手分野をなくすことです。

 

考え方によっては、2種類の試験に合格必須のLPIC-1やLPIC-2と比べると試験範囲は狭いため、勉強はしやすいと言えるでしょう。

 

参考書を1冊決めて取り組みましょう。LPIC-3に合格するための勉強法や知識を入れたら問題を解いて定着させる方法が良いでしょう。

 

LPIC-3は、300試験・303試験・304試験の3種類のいずれかに合格すると認定されるため、自分の得意分野を選択することができます。

 

300(混在環境):企業全体のLinuxサービスを統合する能力
303(セキュリティ):企業全体のサーバー、サービス、ネットワークを保護し、強化する能力
304(仮想化とハイアベイラビリティ):企業全体の仮想化と高可用性のセットアップを計画し実装する能力

 

合格すると最高レベルの技術者として認められることになります。

 

試験勉強に有する期間は6ヶ月から1年程度です。

 

LPIC試験

レベル別の対策を確認したところで、次にレベル別の試験概要をご説明します。

LPIC-1(101試験 102試験)

試験時間は90分、出題の問題数は約60問です。

 

時間に対する問題の量はさほど多くはありませんが、一通り解き終わってからわからない問題を再度解く方法をとることをおすすめします。

 

合格ラインは65~75%程度なので、60問中42問以上の正解を目指したいところです。

 

試験の出題範囲は次の通りです。

 

・101試験 出題範囲
 1.システムアーキテクチャ
 2.Linuxのインストールとパッケージ管理
 3.GNUとUnixのコマンド
 4.デバイス、Linuxファイルシステム、ファイルシステム階層標準

 

・102試験 出題範囲
 1.シェル、スクリプト、およびデータ管理
 2.インターフェイスとデスクトップ
 3.管理タスク業務
 4.必須システムサービス
 5.ネットワーキングの基礎
 6.セキュリティ

 

LPIC-2(201試験 202試験)

試験時間は90分、出題の問題数は約60問とLPIC-1と同じです。

 

受験の条件としてLPIC-1に合格していなければなりません。

 

合格ラインも65~75%と同じです。LPIC-2は難易度が一番高いとも言われています。

 

試験の出題範囲は次の通りです。

 

・201試験 出題範囲
 1.キャパシティプランニング
 2.Linuxカーネル
 3.システムの起動
 4.ファイルシステムとデバイス
 5.高度なストレージデバイスの管理
 6.ネットワーク構成
 7.システム・メンテナンス

 

・202試験 出題範囲
 1.ドメインネームサーバ
 2.ウェブサービス
 3.ファイル共有
 4.ネットワーククライアントの管理
 5.電子メールサービス
 6.システムのセキュリティ

 

LPIC-3(300試験 303試験 304試験)

LPIC-3は、3つの試験のいずれか1つに合格すると認定を受けることができます。

 

LPIC-3の試験時間は90分、出題の問題数は約60問とLPIC-1と同じです。

 

受験の条件としてLPIC-2に合格していなければなりません。

 

合格ラインも65~75%と同じです。

 

・300試験 出題範囲
 1.OpenLDAP の設定
 2.認証バックエンドとしてのOpenLDAP
 3.Sambaの基礎
 4.Sambaの共有の設定
 5.Sambaのユーザーとグループの管理
 6.Sambaのドメイン統合
 7.Sambaのネームサービス
 8.LinuxおよびWindowsクライアントの操作

 

・303試験 出題範囲
 1.暗号化
 2.ホストセキュリティ
 3.アクセス制御
 4.ネットワークセキュリティ

 

・304試験 出題範囲
 1.仮想化
 2.高可用クラスタ管理
 3.高可用クラスタストレージ

 

LPICを取得するとどうなるの?

LPICを取得するメリットには以下が挙げられます。

 

仕事に活かせる

Linuxは安全性が高く、日本では官公庁や大企業の多くでLinuxを採用しています。

 

大規模サーバーの構築はもちろんのことスーパーコンピュータ「京」にも選ばれています。

 

無償で利用できることも利用者が多いことの理由のひとつです。

 

今後、Linuxの価値が益々高まることは間違いないでしょう。

 

LPIC認定者は、インフラエンジニア、サーバーエンジニアとして大手企業や優良企業の求人があります。

 

日常業務で活かせる

社内でLinuxを扱うことができる社員がいれば、トラブル対応をすることができます。

 

専門業者への対応を依頼する場合と比較すると、時間もコストも削減することができます。

 

サーバーエンジニアとしての職に就かなくても、現在の職場で活かすことができるかもしれません。

 

その他おすすめのIT系資格

ご紹介したLPICはもちろんですが、LinuCやCCNAも重要なIT関連資格です。

 

関連する資格を取得することでより俯瞰的に捉えられることができるようになり、より理解を深められるでしょう。

 

また、キャリアアップを目指している方、転職を考えている方にとって自分をアピールする強い武器ともなります。

 

「techhub」は、LinuCをはじめとするIT資格の対策講座をe-ラーニングで提供しています。

 

「techhub」のオンライン学習サービスは、初心者の方でも理解できるよう設計をしており、インターネットとデバイスさえあれば、いつでもどこでも受験可能です。

 

無料トライアルもご用意していますので、気になる方はこちらをご覧ください。

LinuCオンライン講座
CCNA対策講座

 

IT系の資格として人気の高いLPICについてご紹介しました。

 

世界基準である点や、PCの環境が整っていれば自宅で資格試験が受けられる点も魅力です。

 

スキルアップのためにも、挑戦してみてはいかがでしょうか。