サポート担当
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LinuCと並行して試験が開始されたLPIC。しかし、LinuCは知っているけれどLPICは知らない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そこでここでは、IT資格のひとつとして注目されている「LPIC」の基本的な概要をはじめ、難易度ごとの試験内容やLPICの資格を取得するメリットをまとめました。

 

あわせて、LPICを取得するのにおすすめの勉強方法もご紹介します。

 

LPICとは?

LPICは、無料でサーバーを構築できるOS「Linux」の操作技術や知識を判定する資格です。正式名称は「Linux技術者認定試験(Linux Professional Institute Certification)」といい、日本においては、カナダに本部があるNPO法人「LPI」の日本支部が運営しています。

 

LPIの日本支部が設立されたのは2018年8月のことで、それまではLPI-Japanという法人が国内のLPIC試験を運営・認定してきました。

 

LPICは世界共通の基準資格であり、200ヵ国以上のエンジニアがLPIC試験に挑戦しています。2016年時点では、世界中に50万人以上の受験者がいたという報告も。

 

日本人エンジニアの受験者数も多いと報告されています。同じくLinuxの技能レベルを測る試験としては「LinuC」がありますが、LPICが世界基準の資格であるのに対し、LinuCは日本市場に特化した資格です。

 

試験の難易度はレベル1~3で設定されており、数字が高くなるほど難易度もアップします。

 

LPIC試験とは

LPICはレベル1、レベル2、レベル3で難易度が分かれています。以下にて、レベルごとの概要や試験内容をまとめました。

 

LPIC試験の概要

LPICレベル LPICレベル1 LPICレベル2 LPICレベル3
認定方法 「101試験」「102試験」 両試験の合格 「201試験」「202試験」 両試験の合格 「300試験」「303試験」「304試験」 いずれか一つの合格
判定レベル Linuxの基本的な操作とシステム管理の知識・技術力を判定 Linuxの高度な管理・運用技術・サーバーの環境構築・トラブルシューティング・ネットワーク構築の導入スキルを判定  300試験:Linuxを含め異なるOSが混在する環境からシステムを設計・構築・運用・保守するスキル 303試験:高レベルなセキュリティのサーバーの設計や構築、運用・保守スキル 304試験:仮想化技術のスキルやクラウドコンピューティングシステム、高可用性クラスターストレージの設計・構築・運用・保守のスキル
試験時間 90分
設問数 60問
解答入力方法 キーボード入力/マウス選択
前提条件 特になし レベル1の認定があること レベル2の認定があること
料金 15,000円 15,000円 30,000円
合格発表 即時

 

レベル1の試験内容と特徴

Linuxの基本的な操作とシステム管理の知識・技術を測る試験です。それぞれ「101試験」「102試験」から成っており、両方の試験に合格して初めてレベル1の認定が受けられます。

 

ただし、両方の試験に同時期に合格する必要はありません。どちらかひとつの試験に合格してから5年以内に残りの試験に合格すれば、レベル1の認定を受けられるのが特徴です。

 

主な試験概要は、以下のとおりとなっています。

 

試験時間は各90分、出題数は各60問です。設問はキーボード入力問題、マウス選択問題から構成されています。問題を解くコツとしては、1つ1つの問題にあまり時間をかけず解いていくこと。おおむね解き終わったら、全体を見直しつつ再度気になっている部分を解き直すと良いでしょう。

 

レベル2の試験内容と特徴

レベル2では、Linuxの高度な管理・運用技術やサーバーの環境構築などの技術が判定されます。

 

また、トラブルシューティングのスキルやネットワーク構築の導入や維持のスキルも判定されるのが特徴です。

 

レベル1に比べ、より実践的・実務的なスキルが求められると考えると良いでしょう。また、レベル1の認定を受けていなければレベル2試験の受験はできません。そのため、まずは下位資格であるレベル1の認定を受ける必要があります。

 

それぞれ「201試験」「202試験」から構成されており、レベル1と同じく5年以内に両方の試験に合格して初めてレベル2の認定が受けられます。試験時間は各90分、出題数は各60問と、レベル1試験と同様です。出題方式も、キーボード入力問題・マウス選択問題とレベル1試験と変わりません。

 

レベル3の試験内容と特徴

レベル3試験は、「300試験」「303試験」「304試験」という独立した3つの試験から成ります。

 

これらのいずれかに合格することで、該当分野のエキスパート認定を受けられるのが特徴です。各試験の内容・スキルの分野は以下のとおりとなっています。

 

300試験

「300試験」では、Linuxを含め異なるOSが混在する環境からシステムを設計・構築・運用・保守するスキルが問われます。300試験に合格すれば、これらのスキルを持ったエキスパートとしての認定を受けられます。

 

303試験

高レベルなセキュリティのサーバーの設計や構築、運用・保守スキルを測る試験です。合格すると、ハイレベルなセキュリティ知識とサーバーの設計や構築・運用スキルを証明できます。

 

304試験

仮想化技術のスキルやクラウドコンピューティングシステム、高可用性クラスターストレージの設計・構築・運用・保守のスキルが問われる認定試験です。 試験時間や設問数、出題方式はいずれもレベル1、レベル2と同様です。

 

LPICを取得するメリット

LPICを取得することで得られる知識やスキルはさまざまです。特に主要なメリットを、以下でいくつかご紹介します。

 

Linuxのスキル・知識が身につく

LPIC資格を取得することで、Linuxに関する基礎知識・専門知識が身につきます。

 

Linuxは世界中のエンジニアに使用されている無料OSで、特にサーバーの設計や構築の場面で使用されるOSです。自由度が高い反面、Linuxの専門知識や技術を持ったエンジニアはまだまだ限られています。

 

そのため、LPIC資格を取得することで、Linuxの専門知識や技術をアピールできるのです。

 

未経験からサーバーエンジニアへ転職したい方、サーバー構築やアプリ開発などに興味のある方に適した資格だといえるでしょう。

 

オープンソースに関する知識や技術が身につく

LPICの資格を取得すれば、オープンソースに対する知識や技術が身につきます。オープンソースとは、プログラムや技術のソースコードが公開されている状態または公開している情報そのもののこと。

 

近年は様々なシステムのオープンソース化が進んでおり、そのオープンソースに対するリテラシーや活用スキルが求められています。

 

Linuxは、代表的なオープンソースのひとつ。LPICの認定を受けることで、エンジニアに求められているオープンソース関連の知識が身につくといえるのです。

 

LPICの受験方法

LPICの受験の流れを、以下で簡単にまとめました。

 

LPI-IDを取得する

LPICを受験するためには、「LPI-ID」が必要です。LPI(Linux Professional Institute)の日本支部公式サイトで登録作業を行い、取得しましょう。

 

ピアソンVUEのアカウント作成

ピアソンVUEの公式サイトから、アカウントを作成します。アカウント作成時には、LPI-IDが必要です。LPI-IDと各種必要事項を記入して、記載したメールアドレス宛にアカウント作成のインフォメーションが届いたら作業は完了です。

 

ピアソンVUEのページから申し込み

ピアソンVUEにログインして、申し込み手続きを行います。今回受験する試験レベルや試験言語を選択し、試験内容の詳細(受験料など)を確認しましょう。その後、住所検索によるテストセンター(試験場)を確認し、受験料の請求情報や支払い情報を入力したら予約完了です。

 

試験会場で受験

当日は試験会場で受付を済ませ、受験します。なお、入室前には氏名や試験内容の申告、身分証明書の提示といった作業が必要になるケースもあるため、時間に余裕を持って試験場へアクセスしましょう。 以上がおおむねの流れとなります。

 

また、LPICの試験はオンラインでも受験できるのが特徴です。オンラインで受験する場合は、申し込み時に試験場所を「OnVUE Online Exam(自宅での試験)」と選択するだけで、Webカメラと映像音声による遠隔監視のもと、自宅や職場でLPICの試験を受けられます。

 

LPICの難易度と勉強方法

LPICの難易度はレベルの数字が高まるごとに上がっていき、正確な合格率は正式に発表されていませんが、2017年3月時点では総受験者数290,000名に対して合格者数の総計は103,000人と発表されています。

 

したがって、全体の合格率は単純計算で35%前後だと考えられます。 基準としては、問題数60問前後に対して7~8割、つまり42問以上正解できれば合格ラインだといえます。

 

未経験かつ独学で勉強する場合は、レベル1で1~3ヶ月、レベル2で3~6ヶ月、レベル3で半年~1年程度の勉強時間が目安です。スクールに通ったり、e-ラーニングなどを活用したりすればより効率よく学習できます。

 

勉強方法としては、まずLinuxの全体像や基本的な操作をざっと掴んでおくのがおすすめ。Linuxの構造や操作方法が全く分からないまま模擬問題に向き合っても、いまひとつピンとこずに挫折する可能性があるからです。

 

Linuxの知識を少しずつつけておくことで、専門用語の意味や問題の意図が汲み取れるようになり、学習の土台が出来上がっていきます。

 

LPICとLinuCの違い

LPICとLinuCは、どちらもLinuxの操作技術や知識を認定する資格です。

 

しかし、両者は運営組織や市場のニーズに違いがあります。LPICの運営母体はカナダのNPO法人「LPI」の日本支部ですが、対するLinuCの運営母体は日本国内のNPO法人「LPI-Japan」です。資格取得後にニーズが期待できる市場は、「LPIはグローバル」、「LinuCは日本」であるのがポイント。

 

LinuCは、LPI本部からライセンスを取得したLPI-Japanによって、日本市場の需要に合うよう独自に発展してきたという経緯があります。

 

とはいえ、両者ともエンジニアに不可欠なLinuxの技術・知識を身につけられる資格であることに変わりありません。両方取得しておくと、より網羅的にLinuxの技術を磨くことができるでしょう。

 

「TECHHUB」のご紹介

「TECHHUB」は、LinuCをはじめとするIT資格の対策講座をe-ラーニングで提供しています。残念ながらLPICの講座はまだリリースしていないのですが、ただ今鋭意開発中です!

 

「TECHHUB」でLPICの対策講座を受講したい方は、リリースまで少々お待ちください。 まだLinuCの資格を取得していない、という方は、まずはそちらの取得を目指してはいかがでしょうか。

 

「TECHHUB」のオンライン学習サービスは、初心者の方でもLinuCが理解できるよう設計されています。初めて学ぶ方のために各章ずつに解説動画を使用し、さらに章末でテストを行い理解度のチェックをして、着実に知識を深めていける構成で学べるようになっています。

 

「TECHHUB」なら、インターネットとデバイスさえあれば、いつでもどこでもLinuC試験対策が可能です。 無料トライアルも用意していますので、気になる方はこちらをご覧ください。

 

 

法人向けにもLinuC対策のサービスを展開しています。 「新卒に基礎的なネットワーク技術を教えたいけど時間がない」や「参加者全員が揃う研修スケジュールが難しい」など、教育面でお悩みでしたら、「TECHHUB e-Leaning」をぜひ、お試しください。