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ネットワークエンジニアのおすすめ資格13選!取得メリットや学習法も

サポート担当
経済産業省の調査によると、2030年には最大で約79万人ものIT人材が不足すると試算されるほど、IT業界におけるエンジニアの確保が深刻化しつつあります。

ITエンジニアには、システムエンジニアをはじめAIエンジニア、セールスエンジニア、クラウドエンジニアなど多くの職種がありますが、中でも企業のインフラを構築・管理するネットワークエンジニアは幅広い需要があり、資格も整備されている人気職種です。

ここでは、ネットワークエンジニアになるにはどんな人が向いているのか、仕事内容やおすすめの資格について紹介します。

 

ネットワークエンジニアってどんな仕事?

サポート担当
ネットワークエンジニアとは、企業にとってのインフラとなるネットワークシステムの設計から構築、そして保守・運用・監視を担当する仕事で、ネットワークやセキュリティについての幅広い知識が求められます。

国家資格が必要な職種ではなく未経験でも可能ですが、ベンダー資格をはじめとする民間資格が数多く揃っているため就職や転職においては取得資格がスキルの証明として利用されているのが現状です。

ここではネットワークエンジニアの業務について「ネットワークの設計」「ネットワークの構築」「ネットワークの保守・運用・監視」の3点に分けて見ていきましょう。

 

ネットワークの設計

ネットワークの設計はクライアントが求める仕様に合うようネットワークシステムを詳細に設計する業務です。

要件を細かく定義したうえで各種の資料を作成するスキルが求められるため、ネットワークに関する幅広い知識が必要といえます。

またクライアントの要望をヒアリングして、問題点の洗い出しやスケジュールの検討まで行う場合があり、プロジェクトのリーダー的な存在となるケースも少なくありません。

 

ネットワークの構築

企業インフラとなるネットワークの構築は設計の担当者が定義した設定に関する情報をもとに、ネットワークを実際に構築していく業務を指しています。

ネットワークの構築にあたってはケーブルの配線や床下へのケーブル敷設などの作業を伴い、構築作業が終了したら設定通りネットワークが稼働するかを検証するまでが作業となります。

現場では回線設置技術や最新の製品情報といった知識も要求される仕事です。

 

ネットワークの保守・運用・監視

ネットワークエンジニアの担当業務は設計して構築、検証するだけではありません。

常に正常稼働しているかどうかメンテナンスを継続する必要があるためです。

ネットワークの保守・運用・監視業務はネットワークの稼働状態をチェックし、障害が発生した場合には復旧対応を担当します。

設計・構築の段階でマニュアルが用意されることが一般的であることから、ネットワークの設計や構築業務より経験が浅いエンジニアでも担当しやすいのが特徴です。

 

ネットワークエンジニアに向いているのはこんな人

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ネットワークエンジニアにはどのようなタイプの人が向いているのでしょうか。

ネットワークの設計や構築でミスが発生しないよう集中力を持ち続けることができる、同じ作業の繰り返しが苦にならないといった点を挙げることもできますが、それだけではありません。

ネットワーク機器をはじめとするIT機器全般に興味・関心を持っていれば、最新技術についての情報を入手し自ら知識を高めることができます。

またクライアントとの調整能力が必要となる場面も多いためコミュニケーション能力が求められますし、障害が発生した際には障害箇所を特定するための論理的な思考能力も重視されるのです。

詳しく見ていきましょう。

 

IT機器への興味・関心

IT機器について興味や関心を持っている人は未経験であってもネットワークエンジニア向きといえます。

というのも画面に向き合うプログラマーと異なり、ネットワークエンジニアはインフラを構成するIT機器を操作するため機器についての知識が必要となるためです。

IT機器に関する最新情報や技術動向を常にウォッチし、自分の知識を深めていく姿勢を持っている人は、ネットワークエンジニアへの適性があるといえます。

 

コミュニケーション能力

ネットワークエンジニアの仕事では、クライアントの要望をヒアリングしたり要件定義を調整したり、コミュニケーション能力が必要となる場面が少なくありません。

また、障害の発生時には周囲を巻き込んで協力してもらいながら、障害箇所の特定と復旧作業を行う必要のあるケースもあるでしょう。

そして経験を積めばリーダーを任されることもあるなど、ネットワークエンジニアにはコミュニケーション能力も適性のひとつとして求められるのです。

 

論理的に考える能力

ネットワークエンジニアには論理的な思考能力も重要な要素といえます。

万一の障害発生時には、数多くの機器と複雑なシステムから構成されているネットワークのどこが原因であるのかを迅速に突き止める必要があります。

そのため、障害箇所を特定するため冷静に、ロジカルに考え問題に対処する能力もネットワークエンジニアの適性のひとつなのです。

 

ネットワークエンジニアに資格は必要?取得するメリットは?

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ネットワークエンジニアになるには基本的に資格は必要ありません。

未経験でもネットワークの保守・運用・監視から担当し、実績を積んでステップアップしていくことが可能です。

しかし、ネットワークエンジニアとして活躍している人々の多くは、充実しているベンダー資格など民間資格の取得のため勉強を続けています。

その理由はいくつかあり、資格取得の勉強がスキル向上につながるからであるのは当然ですが、資格を取得することが自身のスキル証明となる点が大きいといえます。

資格によるスキル証明は客観的な知識や技術を示すことになるため転職にあたっての優位点になるためです。

企業の中にはネットワークエンジニアの採用において特定の資格取得者であることを条件としているケースも珍しくないことから、転職によるキャリアアップを考える人にとって資格の取得は必須といえるでしょう。

また、資格の取得が収入のアップにつながることも少なくありません。

資格に対し手当を支給している会社も多いため、資格の取得は年収のアップに直結することが多いのです。

さらにフリーランスとして独立したいという人にとっても、資格の取得者であることがクライアントに安心感を与えるので仕事を得られやすいというメリットがあります。

 

ネットワークエンジニアにおすすめの資格

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ネットワークエンジニアにとって資格を取得すれば転職やキャリアアップを有利に進めることができるうえ、収入増にも結びつきます。

では、具体的にどの資格取得を目指すべきなのでしょうか。

ネットワークエンジニアとして評価される代表的な国家資格としてはネットワークスペシャリストが、またベンダー資格の代表格としてはシスコシステムズの技術者認定資格を挙げることができます。

シスコシステムズの技術者認定資格以外にも数多くの資格が用意されていますので、ここではネットワークエンジニアが知っておきたい資格についてご紹介します。

 

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は未経験を含むさまざまな分野のエンジニアにとって共通して最初に目指すべきともいえる国家資格です。

システム開発からネットワーク、データベースにセキュリティなど広範な出題範囲で、基礎的な知識が幅広く求められます。

ITエンジニアにとっての登竜門ともいえ、情報処理技術者試験制度のスキルレベル2にあたる国家資格です。

 

応用情報技術者試験

基本情報技術者の次にチャレンジすることの多い資格試験が応用情報技術者試験です。

基本情報技術者試験が基本的な知識を問うのに対し、応用情報技術者試験はシステムの設計・構築における応用力を試す傾向が強い点が特徴です。

スキルレベルは3となっています。

 

ネットワークスペシャリスト試験

情報処理技術者試験の中で最も難しい国家資格がネットワークスペシャリスト試験で、難易度は最高のスキルレベル4となっています。

受験資格はありませんが、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験と順を追って受験していくのが一般的です。

ネットワークエンジニアとして求められる設計開発に関するスキルやネットワーク管理者としての能力が問われ、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験よりも、取得によるキャリアアップにつながりやすい資格であるといえます。

 

情報処理安全確保支援士

サイバーセキュリティに関する国家資格が情報処理安全確保支援士で、2016年に情報セキュリティスペシャリストの後継資格として創設されました。

サイバーセキュリティについての調査分析、評価、対策や指導が資格の対象であり、ネットワークスペシャリスト試験と同等のスキルレベル4に相当する難易度となっています。

情報処理安全確保支援士の資格によって、高度なセキュリティを持つネットワークシステムの設計・開発が可能になります。

 

LinuC

LinuC(リナック)はLPI-JAPANが提供しているLinuxについての技術者認定資格でレベル1からレベル3までの3段階に分かれているのが特徴です。

レベル1では物理・仮想環境のLinuxサーバー構築・運用スキル、レベル2では仮想マシン・コンテナを含むLinuxシステム、ネットワークの設計・構築スキルが求められます。

レベル3は各分野で最高レベルの技術力を持つ専門家としてのスキルが必要となっています。

ネットワークエンジニアとしてはLinuCレベル2まで取得しておくとクラウドにおいても即戦力であるという証明になるといってよいでしょう。

 

LPIC

LPICはLinuCと同様のLinuxに関する技術者認定資格で、Linux Professional Instituteが提供しています。

LPICのレベルは3段階に分かれ、LPIC-1ではLinuxシステムのアーキテクチャ理解やセットアップ、タスクの実行など基礎的な理解が問われます。

LPIC-2になると中小規模の混合ネットワーク管理者としての能力が必要です。

またLPIC-3はエンタープライズレベルでのLinuxプロフェッショナルとしてのスキルが要求されています。

LinuCとの違いは、LinuCが日本市場に向けた資格であるのに対し、LPICは海外でも通用するグローバルな資格としての性格を持っている点です。

 

CCT

シスコシステムズの認定プログラムにおけるエントリーレベルの資格がCCTです。

2020年のシスコ技術者認定試験制度の変更により、それまでCCENTとして知られてきた認定プログラムがCCTとなりました。

シスコシステムズのネットワーク機器は世界中で数多くの企業に利用されていることから同社の認定プログラムはネットワークエンジニアにとって必須の資格であるといえます。

 

CCNA

シスコシステムズの認定プログラムでエントリーレベルのCCTより上位となるアソシエイトレベルの資格がCCNAです。

業務で求められる基礎知識が必要で、ネットワークやセキュリティ、それに自動化などについてのスキルが求められます。

シスコシステムズではCCNAの取得に際し、1年以上のシスコソリューションの実装および管理経験、基本的なIPアドレス指定の知識、ネットワークの基礎に関する深い理解を前提としています。

 

CCNP

アソシエイトレベルのCCNAより上位の資格となるのが、プロフェッショナルレベルのCCNPです。

CCNPは「Enterprise」「Data Center」「Security」「Service Provider」「Collaboration」の5つに分かれています。

それぞれエンタープライズネットワーキング、データセンター、セキュリティ、サービスプロバイダーのソリューションに関するスキルが、また「Collaboration」では電話・メール・TV会議などのツール統合に関わる知識と技術が必要です。

CCNPは専門性の高い分野のスペシャリストとして認められる資格であるといえます。

 

CCIE

シスコ技術者認定資格の中で最上級のエキスパートレベルとなるのがCCNPの上位資格であるCCIEです。

CCIEは「Enterprise Infrastructure」「Enterprise Wireless」「Data Center」「Security」「Service Provider」「Collaboration」の6種類に分かれています。

ネットワークエンジニアを目指すなら、目標にしたい資格のひとつといってよいでしょう。

 

オラクルマスター

オラクルマスターはOracle Databaseの管理スキルを証明する日本オラクルの認定資格で、「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」の4段階が用意されています。

「ブロンズ」はITエンジニア相当、「シルバー」が運用担当者相当、「ゴールド」になるとデータベース管理者、そして「プラチナ」ではデータベースエキスパート相当、と考えましょう。

ネットワークエンジニアとしてはデータベースに関するスキルを持つことで、クラウドへの移行時など仕事の幅が広がりキャリアアップにつながるといえます。

 

CompTIA Network+

CompTIA Network+は米国のIT業界団体であるCompTIAが設定している認定資格のひとつで、他にもCompTIA Security+やCompTIA Server+、それにCompTIA Cloud+などが用意されています。

CompTIA Network+は世界中で多くの企業がネットワーク技術者の育成に活用しており、クラウドと仮想化テクノロジーを含むエンタープライズテクノロジーについての基本的理解や、最低9ヶ月の業務経験が求められています。

 

JNCIA-DevOps

米国ジュニパー・ネットワークスの認定資格のうち、自動化およびDevOpsの認定資格プログラムとなるのが、アソシエイトレベルの「JNCIA-DevOps」とスペシャリストレベルの「JNCIS-DevOps」です。

ジュニパー・ネットワークスの通信機器による自動化適用スキルが問われ、アソシエイトレベルの「JNCIA-DevOps」では自動化ツールとベストプラクティスに関する入門レベルの知識を持つネットワークプロフェッショナルが対象とされています。

ジュニパー・ネットワークスの機器を利用する環境にあるネットワークエンジニアは取得すべき資格であるといってよいでしょう。

 

ネットワークエンジニアもプログラミング言語習得が必要?

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これまでネットワークエンジニアにプログラミング言語の習得が求められることはありませんでした。

ネットワークエンジニアの主な業務がルーター、スイッチの機器設定や運用、それにファイアウォールの構築・管理などであったためです。

しかし、近年はネットワークエンジニアにプログラミング能力まで求める企業が増えています。

その理由のひとつは仮想化したネットワークをソフトウェアで構築するネットワーク仮想化の普及にあります。

ネットワークを仮想化することでネットワークの構築を柔軟に実現することが可能となりますが、それ以外にクラウドの台頭による影響も無視できません。

クラウドサーバーを管理するためのスクリプトを書く必要性から、ネットワークエンジニアにもプログラミング言語の習得が求められはじめているのです。

では、ネットワークエンジニアはどんなプログラミング言語を習得しておくべきなのでしょうか。

以下の4種類のプログラミング言語がおすすめです。

 

Ruby

RubyはWebシステムのバックエンドに採用されることの多いプログラミング言語です。

 

Java

Javaは業務用アプリからWebシステム、それにスマートフォンアプリまで幅広く使われています。

 

Python

Pythonは近年人気の言語で需要が高まっており、AIやIoTでも活用されています。

 

PHP

PHPはWebシステムで多く用いられ、「WordPress」を構成する言語として知られています。

 

ネットワークエンジニアの資格、上手な勉強法は?

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ネットワークエンジニアの資格を取得するためには、比較的難易度の低い資格でも最低数ヶ月の学習が必要です。

難易度の高い資格だとさらに長期間に渡って取り組まなければなりませんが、資格取得のための勉強法にはどのような種類があり、それぞれどんなメリットとデメリットを持っているのでしょうか。

ここでは、書籍やテキストによる独学とスクールに通う場合、そしてe-ラーニングの利用について紹介します。

 

書籍やテキストでの独学

ネットワークエンジニアの資格取得対策用に数多く出版されている書籍や参考書を利用して独学で学習するのは最もコストがかからないというメリットがあります。

また通勤時間や休み時間といったスキマ時間を利用して勉強できるので自分のペースで進めやすいという利点もありますが、メリットだけではありません。

わからない点や不明な点が出た場合には質問できないため、自分で解決する必要があるというデメリットにも目を向ける必要があるでしょう。

 

スクールに通う

ネットワークエンジニアになるには資格取得コースを持つスクールに通うという選択肢もあります。

専門スクールではカリキュラムが整っているため、スキルを効率的に身につけることができるのが特徴です。

また転職サポートを受けられるスクールがあるのも魅力ですが、数十万円になることもあるため、受講費用の問題がデメリットといえます。

 

e-ラーニングを利用する

オンラインで受講するe-ラーニングの講座を利用するのは、書籍による独学とスクールへの通学のハイブリッド型といえます。

自分の好きな時間を利用してマイペースに学習でき、動画による授業のためスクールと同様の効率的なカリキュラムを利用することができるためです。

また費用的にもスクールに比べ安価であることも人気の理由となっておりおすすめといえます。

 

自分のスキルを加味して資格を選ぼう

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今回は、ネットワークエンジニアのおすすめ資格について詳しく紹介しました。

ネットワークエンジニアの仕事内容や取得すべき資格、それに資格取得のための学習法について理解が進んだことと思います。

ネットワークエンジニアとして未経験からスタートしキャリアアップしていくために、自分自身の現在のスキルや勉強にあてられる時間から、次に取得すべき資格を見つけましょう。